TDA広告とは?TDAの設定方法や運用のコツを紹介|楽天市場広告解説

楽天市場広告

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の性質や使い方がいまいちよく分からないというお声は、普段から楽天店舗向けのコンサルティングの現場でもよく耳にします。

楽天市場の運用型広告は、楽天RPP広告やTDA(ターゲティングディスプレイ)広告をはじめ、ひと昔前と比べると随分と種類も多くなり、ひとつひとつの広告の性質を理解するだけでも大変な時代ですよね。

 

そこで、本記事ではそんなTDA(ターゲティングディスプレイ)広告について、広告の性質から、具体的な設定方法や運用のコツまで、幅広く詳細に解説していきます。

少し長めの記事になりますが、今回もぜひ最後までお付き合いください!

 

※本記事は2024年9月時点での執筆記事です。ご覧になられるタイミングによっては最新情報ではない可能性がございますため予めご了承ください。

 

TDA広告とは?TDAの設定方法や運用のコツを紹介|楽天市場広告解説

  1. 楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告とは?
    1. 【TDA広告とは?①】楽天RPP広告やクーポンアドバンス広告など他の運用型広告との違い
    2. 【TDA広告とは?②】広告は楽天市場のどこに表示される?
    3. 【TDA広告とは?③】TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の費用は?
  2. 楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の運用メリット
    1. 【TDA広告の運用メリット①】楽天市場独自のデータベース情報を活用できる
    2. 【TDA広告の運用メリット②】認知拡大に役立つ
    3. 【TDA広告の運用メリット③】バナーでビジュアル面からの訴求ができる
  3. 楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告は露出枠が確保しづらい点は運用デメリット
  4. 楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の設定方法
    1. 【TDA広告の設定方法①】広告キャンペーンを作成する
    2. 【TDA広告の設定方法②】広告として掲載するバナーを入稿する
    3. 【補足】TDA(ターゲティングディスプレイ)広告で登録可能なキャンペーン数について
  5. 楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告を運用していく上での重要なポイントとコツ
    1. 【TDA広告運用の重要なポイントとコツ①】ターゲット(ユーザーセグメント)を詳細に設定すること
    2. 【TDA広告運用の重要なポイントとコツ②】広告素材であるバナーのクリエイティブは工夫して作ること
    3. 【TDA広告運用の重要なポイントとコツ③】分析と改善を繰り返していくこと
  6. 楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告を運用していく上での注意点
    1. 【TDA広告運用の注意点①】バナーの準備や配信前の審査に時間がかかる
    2. 【TDA広告運用の注意点②】セグメント設定のやり方次第で成果が変わる
    3. 【TDA広告運用の注意点③】ビュースルーのためROASが高くなる可能性大
    4. 【TDA広告運用の注意点④】「課金=見られている」わけではない
    5. 【TDA広告運用の注意点⑤】広告のレギュレーションがかなり細かい
  7. 楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の入稿のコツ
    1. 【TDA広告の入稿のコツ①】広告バナーのクリエイティブの最適化
    2. 【TDA広告の入稿のコツ②】ターゲット(セグメント設定)の最適化
    3. 【TDA広告の入稿のコツ③】広告配信スケジュールの最適化
  8. 楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告を活用してブランドイメージを高める方法やコツ
    1. 【ブランドイメージを高めるTDA広告活用方法①】ブランドストーリーを伝える
    2. 【ブランドイメージを高めるTDA広告活用方法②】ブランディング観点でビジュアル要素には一貫性を持たせる
    3. 【ブランドイメージを高めるTDA広告活用方法③】ブランドへのエンゲージメント向上を促進させる
  9. 楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告経由での売上アップのポイント
    1. 【TDA広告経由での売上アップのポイント①】ターゲティング(セグメント設定)の精度向上
    2. 【TDA広告経由での売上アップのポイント②】魅力的な広告バナーの制作
    3. 【TDA広告経由での売上アップのポイント③】リターゲティング機能の効果的な活用
  10. 楽天市場のTDAエクスパンション広告(TDA-EXP)とは?
  11. TDAエクスパンション広告(TDA-EXP)で楽天市場外に広告を出す重要性とは?
  12. 楽天市場のTDAエクスパンション広告(TDA-EXP)の運用メリット
    1. 【TDAエクスパンションの運用メリット①】ブランドや商品の認知向上が期待できる
    2. 【TDAエクスパンションの運用メリット②】広告運用リソースが軽減できる
    3. 【TDAエクスパンションの運用メリット③】TDA(ターゲティングディスプレイ)広告よりも場合によってはROASが最適化しやすい
  13. 【補足】楽天市場内のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告以外の運用型広告について
    1. 楽天RPP広告(検索連動型広告)
    2. 楽天CPA広告(効果保証型広告)
    3. 楽天クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)
    4. RPPエクスパンション(RPP-EXP)
    5. TDAエクスパンション(TDA-EXP)
  14. 【まとめ】TDA広告とは?TDAの設定方法や運用のコツを紹介|楽天市場広告解説

楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告とは?

 

楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告とは、楽天市場に出店する店舗が利用できる運用型広告のひとつで、楽天市場内の指定の露出枠へキャンペーンで設定したユーザーセグメントにて配信するタイプの、いわゆる「バナー広告」になります。

 

予めどういうターゲットに向けて配信するかを店舗側でセグメントした上で、テキストよりもアイキャッチの良いバナー型での配信するため、より直感的に情報を伝えることが可能な広告です。

また、2020年3月から運用がスタートした広告ですが、楽天RPP広告と比べると活用している店舗はまだまだ少なく、ライバルが比較的少ないため、うまく使いこなせれば穴場の広告とも言えるかもしれません。

 

【TDA広告とは?①】楽天RPP広告やクーポンアドバンス広告など他の運用型広告との違い
【TDA広告とは?②】広告は楽天市場のどこに表示される?
【TDA広告とは?③】TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の費用は?

 

【TDA広告とは?①】楽天RPP広告やクーポンアドバンス広告など他の運用型広告との違い

 

続いて、楽天市場内で代表的な運用型広告である、楽天RPP広告やクーポンアドバンス広告とTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の違いについて解説していきます。

 

まず楽天RPP広告は、楽天市場に訪れたユーザーが入力する検索キーワードに反応して表示されるタイプの検索連動型広告で、クーポンアドバンス広告は、楽天RPP広告と同様の仕組みにクーポンがセットされたタイプの検索連動型広告で、どちらもベースは検索連動型広告になります。

逆にTDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、店舗側で設定したユーザーセグメントに基づいて配信していく仕組み、且つ、バナーでの訴求を行うディスプレイ広告のため、同じ運用型広告でありながらその特徴はまったく異なります。

 

また、楽天RPP広告やクーポンアドバンス広告とTDA(ターゲティングディスプレイ)広告では、課金システムもまったく異なるため、そういった違いをキチンと理解した上で、自店舗に合った使い方をしていくことが大切です。

 

【TDA広告とは?②】広告は楽天市場のどこに表示される?

 

続いては、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、楽天市場内のどこに表示されるのかについてです。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、主に、楽天市場内の以下の場所に掲載される仕組みになっています。

【主なTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の掲載場所】
・PC検索結果画面のレフトナビ
・PC閲覧履歴画面のレフトナビとフッター
・PC購入履歴画面のレフトナビとフッター
・PCランキング画面のレフトナビ
・PCお気に入りブックマーク画面のレフトナビとフッター
・PC商品レビューページのフッター
・スマホトップページ
・楽天スーパーSALEなどのイベントページ

 

上記のような掲載場所で表示されることを踏まえた上で、店舗側でのユーザーセグメントも設定し、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の費用対効果の最大化を目指すことが肝要です。

 

また、上記以外にも、楽天市場側でも広告の掲載場所は随時拡張を進めているとのため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告経由での露出面はこれからもどんどん増えていくことは間違いないでしょう。

 

【TDA広告とは?③】TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の費用は?

 

次は、気になる「広告費」についてです。

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告を利用する上では、事前に必ず把握しておくようにしてください。

 

まずは、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の課金の仕組みからです。

 

楽天RPP広告やクーポンアドバンス広告はクリックされて初めて課金される「クリック課金型」ですが、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、広告のインプレッション時(=表示された時点)に課金される「インプレッション課金型」です。

その分、1インプレッションの課金単価は、楽天RPP広告やクーポンアドバンス広告などのクリック課金型と比べると、安価な設定にはなっています。

 

続いて、そのTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の課金単価や必要な設定予算です。

 

まずは課金単価ですが、1インプレッション(=表示)あたり「0.75〜10.00円」の間で、0.05円単位にて自由に設定できるようになっています。

また、インプレッション(=表示)に対する課金タイミングですが、成約有無には関係なく、広告バナーの50%以上が1秒以上表示された時点で課金が成立する仕組みになっています。

当然ですが、課金単価を上げれば露出は強くなり、下げれば露出は弱くなります。

配信開始後も上記は変更が可能です。

 

次に、必要な設定予算の下限ですが、最低5万円からとなっています。

こちらも、配信開始後の変更は可能です。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、利用上、キャンペーンで予算上限を設定するため、意図せぬ広告費消化の発生リスクは事前に避けられるとは言えますが、効果検証と適切な予算設計はしっかりと行いながら利用していきましょう。

 

楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の運用メリット

 

続いては、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告を利用する上での運用メリットに関して、ここでは以下の代表的な3つについて解説していきます。

【TDA広告の運用メリット①】楽天市場独自のデータベース情報を活用できる
【TDA広告の運用メリット②】認知拡大に役立つ
【TDA広告の運用メリット③】バナーでビジュアル面からの訴求ができる

 

【TDA広告の運用メリット①】楽天市場独自のデータベース情報を活用できる

 

まず1つ目は、楽天市場独自のデータベース情報を活用できる点です。

 

他の運用型広告にはないTDA(ターゲティングディスプレイ)広告だけの特徴として、広告キャンペーンを設定する際に、楽天市場独自のデータベース情報を活用したセグメントによる、広告を届けたいユーザーを店舗側である程度指定したターゲティング配信が可能な点が挙げられます。

このユーザーセグメント機能を利用することで、配信対象のユーザーの行動履歴や属性が絞り込めるため、配信対象のミスマッチ運用が避けやすくなります。

 

この機能は、他の運用型広告にはない機能のため、自店舗の客層が明確につかめている店舗にとっては、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は高い費用対効果が期待できる非常に魅力的な広告であると言えます。

 

【TDA広告の運用メリット②】認知拡大に役立つ

 

続いて2つ目は、認知拡大に役立つ点です。

 

上記でも解説しております通り、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は楽天市場内のあらゆる場所に掲載されるため、セグメントしたターゲティングユーザーとの接触頻度も高く、利用方法によっては、自店舗の商品や自社ブランドの認知拡大に大きな影響を及ぼす可能性を秘めています。

 

色々なパターンのユーザーセグメントを試し、自店舗にとってのお宝パターンが発見できれば、非常に強い武器になる運用型広告です。

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、仕組み上、キャンペーン予算上限の設定額さえ間違わなければ費用面でのトラブルも起こりにくいため、失敗を恐れず、まずは小予算からコツコツと、ぜひ一度取り組んでみましょう。

 

【TDA広告の運用メリット③】バナーでビジュアル面からの訴求ができる

 

続いて3つ目は、バナーでビジュアル面からの訴求ができる点です。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、レギュレーションは存在しますが、コピーやデザインは配信目的に応じて、店舗側で自由にバナーのクリエイティブに落とし込むことがある程度は許されており、比較的、店舗側の意図を反映させやすい運用設計になっています。

 

ただし、配信中の広告バナーの差し替えは予算消化が終わるまではできないなど、フレキシブルには行いにくい仕様になっています。

そのため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告を運用する際は、バナー制作を含めたキャンペーンの設定は、事前にしっかりと企画を練った上で計画的に進めることが求められます。

 

楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告は露出枠が確保しづらい点は運用デメリット

 

上記では、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の運用メリットについて解説しましたが、もちろん運用デメリットも存在します。

例えば、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、露出枠が確保しづらい点は運用デメリットのひとつであると言えます。

 

これは、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告に限った話ではないですが、楽天市場の運用型広告では、広告配信のための入札単価が高い店舗アカウントの広告が優先して露出されるため、競合などの状況によっては、低価格での入札だと露出枠が確保しづらくなる仕組みです。

また、これはロジック観点で明言こそされてはいませんが、一説によると、キャンペーン継続予算の設定額も露出には大きく影響しているという話もあります。

事実、WEB広告にはそういうロジックが存在する広告があるため、楽天市場でも同じように考えておくほうが賢明かもしれません。

 

そのため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告もキャンペーンを設定して終わりではなく、日々の予算消化の進捗やパフォーマンスレポートの分析を行いながら、正しい運用ができているかを客観的にデータ面から捉えていく必要があります。

また、こういった類いの広告は、漠然と何となく利用するのではなく、あらかじめ目的がはっきりとしている状態で利用することも非常に重要なポイントです。

 

楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の設定方法

 

続いては、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の設定方法について解説していきます。

【TDA広告の設定方法①】広告キャンペーンを作成する
【TDA広告の設定方法②】広告として掲載するバナーを入稿する
【補足】TDA(ターゲティングディスプレイ)広告で登録可能なキャンペーン数について

 

【TDA広告の設定方法①】広告キャンペーンを作成する

 

まずは、

楽天RMSトップ>広告・アフィリエイト・楽天大学>1 広告(プロモーションメニュー)>ターゲティングディスプレイ広告(TDA)>キャンペーン

の順に進み、新規登録ボタンをクリックすると、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の新規キャンペーン作成画面が開きます。

 

新規キャンペーン作成画面が開いたら、以下の項目を順に入力していきます。

・キャンペーン名
・キャンペーン期間(開始日から終了日)
・予算(1回の上限金額)
・入札単価
・配信ペース(アクセス量に合わせて最大配信or予算を日ごとに均等配信)
・パッケージ種類(ターゲティングパッケージorノンターゲティングパッケージ)
・設定URL(商品ページor店舗トップ、カテゴリページ、GOLDページ)
・対象セグメント:セグメントの設定

 

キャンペーン名は特にこれといったルールはないですが、登録後にどのような設定をしたキャンペーンかなど、管理がしやすい名前での登録を推奨します。

 

【TDA広告の設定方法②】広告として掲載するバナーを入稿する

 

キャンペーンの作成が完了しましたら、続いて、広告として掲載するバナーの入稿を進めましょう。

バナーの入稿は、キャンペーン一覧の「原稿>入稿」から行います。

 

入稿時には、事前に準備の上、

・バナー素材/4サイズ(400px×800px、1280px×200px、480px×360px、880px×320px)
・リンク先URL

上記の内容を入稿してください。

 

入稿が完了しましたら、そのまま自動的に審査待ちのステータスに移行します。

審査にかかる所用日数は、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告キャンペーンメニューのホーム画面真ん中あたりに、「現在入稿/再入稿された場合の審査着手目安」という表示が出ているため、そこに表示されている日数を参考にしてください。

ちなみに、楽天市場内のイベント直前やイベント期間中は審査依頼の数が増えるため、審査完了までかなり待たされる可能性が高いです。

そのため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告のキャンペーン設定は、楽天市場内のイベント直前やイベント期間中ではないタイミングにゆとりを持って進めることをおすすめします。

 

また、広告キャンペーンの設定ミスが発覚したなど、やむを得ず緊急の対応が必要な時は、担当の楽天ECCの方に依頼すると直接担当部署へ連携して審査担当を動かしてくれるケースもあるため、困った時はまず担当の楽天ECCの方に相談してみるのも良いでしょう。

 

【補足】TDA(ターゲティングディスプレイ)広告で登録可能なキャンペーン数について

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告のキャンペーンは、一度に20まで設定できる(1ヶ月の上限は100キャンペーンまで)ようになっており、複数のキャンペーンを同時に走らせることも可能なため、ABテストも手軽に行うことができます。

この点は、他の運用型広告にはない仕組みです。

 

楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告を運用していく上での重要なポイントとコツ

 

続いては、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告を運用していく上での重要なポイントとコツを、ここでは以下の3つについて解説していきます。

【TDA広告運用の重要なポイントとコツ①】ターゲット(セグメント)は詳細に設定すること
【TDA広告運用の重要なポイントとコツ②】広告素材であるバナーのクリエイティブは工夫して作ること
【TDA広告運用の重要なポイントとコツ③】分析と改善を繰り返していくこと

 

【TDA広告運用の重要なポイントとコツ①】ターゲット(ユーザーセグメント)を詳細に設定すること

 

まず1つ目は、ターゲット(ユーザーセグメント)を詳細に設定することです。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告を運用していく上では、キャンペーン作成時のユーザーセグメント設定は非常に重要なポイントです。

言いかえると、ターゲットをしっかりと明確にした上で配信しなければならない、ということです。

その理由は、このユーザーセグメント設定がずれると配信先のミスマッチ運用が起こり、成果に繋げることができないからです。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告では、下記のような項目のセグメント設定が可能になっています。

・性別
・年齢
・会員ランク
・居住地域
・閲覧履歴
・イベント
・購入履歴
・ユーザー傾向
・3ヶ月以内3回以上購入

ここを間違えると、まったく成果につながらないキャンペーンになってしまいます。

 

ただ、セグメント設定を行う上では、その幅が広すぎても狭すぎても、よくありません。

広すぎると予算消化が早くなるため多額の広告費用の発生につながり、狭すぎると今度は逆に広告が配信されにくくなってしまいます。

キャンペーン設定画面では、それをはかるバロメーター機能もついているため、慣れないうちはそれを基準に判断していくのがコツです。

 

【TDA広告運用の重要なポイントとコツ②】広告素材であるバナーのクリエイティブは工夫して作ること

 

続いて2つ目は、広告素材であるバナーのクリエイティブは工夫して作ることです。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告はディスプレイ広告のため、その広告バナーがたまたま視界に入ったユーザーが、その瞬間に思わずクリックしたくなるクリエイティブであることが求められます。

実際の例として、キャンペーン自体の設定はまったく同じで、バナー上の訴求の方向性を変えただけでCTR(=クリック率)が大幅に上層したケースもあります。

 

訴求の方向性の例としては、分かりやすいところですと、キャンペーン訴求と認知訴求が挙げられます。

キャンペーン訴求では、期間限定の値引きや販促情報を記載することでの「今すぐ客」の層を狙ったり、認知訴求であれば、ブランド名やブランドロゴやアワード受賞歴などを強調して「興味・関心層」につながる認知をとりにいく、といった具合です。

 

ただし、一点気をつけるべきポイントとしては、あまり沢山の情報を詰め込みすぎてしまうと、何を伝えたい内容なのかが分からなくなり、結果として誰にも刺さらないバナーになる恐れがある点です。

そのため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告用のバナー作成時には、マーケティングセオリーの一つである「ワンメッセージ・ワンオファー」を意識して作るのがコツです。

 

【TDA広告運用の重要なポイントとコツ③】分析と改善を繰り返していくこと

 

続いて3つ目は、分析と改善を繰り返していくことです。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告も他の広告と同様、配信したら終わりではなく、配信を行うごとにパフォーマンスレポートを活用して途中の配信状況や終了後の結果を確認し、分析と改善を繰り返し、より良い運用を求めていくことが重要なポイントでありコツでもあります。

 

どんなことも、はじめから上手くいくことやできることなど、ほとんどありません。

客観的な分析と運用面への改善行動によってのみ、正しい成果や結果は得られることを理解しましょう。

 

楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告を運用していく上での注意点

 

続いては、楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告を運用していく上での注意点に関して、ここでは以下の5つについて解説していきます。

【TDA広告運用の注意点①】バナーの準備や配信前の審査に時間がかかる
【TDA広告運用の注意点②】セグメント設定のやり方次第で成果が変わる
【TDA広告運用の注意点③】ビュースルーのためROASが高くなる可能性大
【TDA広告運用の注意点④】「課金=見られている」わけではない
【TDA広告運用の注意点⑤】広告のレギュレーションがかなり細かい

 

【TDA広告運用の注意点①】バナーの準備や配信前の審査に時間がかかる

 

まず1つ目は、バナーの準備や配信前の審査に時間がかかる点です。

言い換えると、キャンペーンの作成とバナーの入稿が終わっても、即時配信されるわけではなく、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の運用には審査完了から配信開始までにそれなりの時間を要するということです。

 

楽天市場の運用型広告の中でも、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は特に細かなレギュレーションが存在する部類の広告です。

例えば、テキストやロゴの外側に16px以上の余白がなければいけないであったり、バナー上のテキスト占有率が3分の1を超えてはいけないであったり、クーポン企画と連動したキャンペーン内容を訴求する場合は広告配信期間とクーポン有効期間が一致していなければならないなど、実際にかなり細かい要件がいくつもあります。

その他、

・バナーの背景は2色まで(グラデーション、モデル背景、自然背景は含まない)
・テキストフォントは28px~80pxまで

などもあります。

 

もし仮に、審査担当部署でレギュレーション違反が認められた場合、それを修正したバナーを再入稿の上での再審査となり、審査担当部署からOKがもらえるまでは広告配信を開始することは一切できません。

また、審査期間も、イベント前やイベント期間中は駆け込み需要や今すぐ需要が増えるため、想定していたよりも大幅に時間がかかってしまったり、最悪の場合、配信を予定していた期間に出せないというケースも実は少なくありません。

 

そのため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告を運用する際は、スケジュールにはある程度は余裕をもって臨まなければならない点に注意してください。

 

【TDA広告運用の注意点②】セグメント設定のやり方次第で成果が変わる

 

続いて2つ目は、セグメント設定のやり方次第で成果が変わる点です。

 

前述の通り、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告運用では、ユーザーセグメントの設定がずれると配信先のミスマッチ運用が起こり、まったく成果が出ない恐れがあります。

そのため、どういうターゲットに向けてどのような訴求内容をぶつけていくのか、その広告企画を事前にしっかりと固めて準備しておかなければなりません。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告運用を行う際は、この点にも注意していきましょう。

 

【TDA広告運用の注意点③】ビュースルーのためROASが高くなる可能性大

 

続いて3つ目は、ビュースルーのためROASが高くなる可能性大という点です。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告で採用されている成果の計測方式は、ビュースルーコンバージョンという方式です。

これはどういうことかといいますと、広告が表示されたユーザーが、その後、最終的に自店舗内で購入に至った場合に成果として計上される仕組みであることを意味します。

また、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告では、購入は必ずしも広告対象の商品でなくとも成果として計上され、期間は720時間のうちの成果が計上される仕様になっています。

そのため、ビュースルーコンバージョン方式の場合、リアルの広告成果とパフォーマンスレポート上のROASに大きく乖離が出る可能性が高いのです。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の成果を測定する一つの方法としては、どの商品が売れた結果なのかが確認できない仕組みのため、

・かかった広告費用 ÷ 販売件数

を計算し、広告での1件あたりの獲得費用を出し、それを店舗全体の平均客単価に照らし合わせて、店舗全体の利益率観点から許容できる範囲なのかどうかで判断するのが良いかもしれません。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告運用時は、上記の理由から、表面的には良さげに見える可能性が高いパフォーマンスレポート上のROASに惑わされず、リアルな成果からの広告評価が必要な点には注意が必要です。

 

【TDA広告運用の注意点④】「課金=見られている」わけではない

 

続いて4つ目は、「課金=見られている」わけではないという点です。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、前述の通り、広告のインプレッション時(=表示された時点)に課金される「インプレッション課金型」の運用型広告です。

また、インプレッション(=表示)に対する課金タイミングですが、成約有無には関係なく、広告バナーの50%以上が1秒以上表示された時点で課金が成立する仕組みになっています。

 

そのため、実際にどれくらいユーザーに広告が見られているかは確認する方法がないため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、必ずしも「課金=見られている」というわけではない点には注意が必要です。

 

【TDA広告運用の注意点⑤】広告のレギュレーションがかなり細かい

 

続いて4つ目は、広告のレギュレーションがかなり細かい点です。

 

こちらも前述の通り、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、レギュレーションがかなり細かい広告です。

不明点等は、楽天RMSの店舗運営Naviを参照しながら進めていくことになりますが、しかし経験上、全ては追いきれません。

 

そのため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の運用に関しては、ある程度は、

・再審査となった際のフィードバックに対応しながら
・実践を通して覚えていくしかない

というぐらいの心構えが必要な点は、あらかじめ注意が必要と言えます。

 

楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の入稿のコツ

 

続いては、楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の入稿のコツに関して、ここでは以下の3つについて解説していきます。

【TDA広告の入稿のコツ①】広告バナーのクリエイティブの最適化
【TDA広告の入稿のコツ②】ターゲット(セグメント設定)の最適化
【TDA広告の入稿のコツ③】広告配信スケジュールの最適化

 

【TDA広告の入稿のコツ①】広告バナーのクリエイティブの最適化

 

まず1つ目は、広告バナーのクリエイティブの最適化です。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告はディスプレイ広告のため、広告バナーの善し悪しで、クリックされるかされないかが全て決まります。

そのため、クリエイティブのクオリティーはもちろん、ユーザーターゲティングで設定した顧客層にしっかりと刺さる内容が求められます。

 

成果につながる広告バナークリエイティブの最適化には、審査にかかるであろう所用時間への備えも含めて、事前に綿密に企画を立てて、ABテストも行いながら、それ相応の時間と工数をかけてやっていくことが重要です。

 

【TDA広告の入稿のコツ②】ターゲット(セグメント設定)の最適化

 

続いて2つ目は、ターゲット(セグメント設定)の最適化です。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、ユーザーターゲティングの設定次第で、得られる結果が大きく変わる広告です。

そのため、この点でも、ある程度の時間や工数はかけながら、ABテストもしっかりとやり、お宝と呼べるようなハマり設定を見つける努力は徹底的にやらなければなりません。

 

まずは自店舗のこれまでの客層を徹底的に分析し、高精度なペルソナの設定に取り組んでください。

 

【TDA広告の入稿のコツ③】広告配信スケジュールの最適化

 

続いて3つ目は、広告配信スケジュールの最適化です。

 

広告配信は、ターゲットだけでなく、配信する曜日・時間帯・シーズン・楽天市場内のイベント開催時か通常時か等のタイミングなど、その時の配信環境によって得られる成果は大きく変わります。

そういったことを考慮しながら運用するかしないかで、コストパフォーマンスの面でも非常に大きな違いが生まれます。

 

そのため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告に関しても、運用を行っていく上では例に漏れず、上記も盛り込んだ運用スタイルが求められます。

 

楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告を活用してブランドイメージを高める方法やコツ

 

続いては、楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告を活用してブランドイメージを高める方法やコツに関して、ここでは以下の3つについて解説していきます。

【ブランドイメージを高めるTDA広告活用方法①】ブランドストーリーを伝える
【ブランドイメージを高めるTDA広告活用方法②】ブランディング観点でビジュアル要素には一貫性を持たせる
【ブランドイメージを高めるTDA広告活用方法③】ブランドへのエンゲージメント向上を促進させる

 

【ブランドイメージを高めるTDA広告活用方法①】ブランドストーリーを伝える

 

まず1つ目は、ブランドストーリーを伝えることです。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告のクリエイティブを通じて、自社で展開しているオリジナルブランドの生まれた背景、ブランドの持つ価値観やビジョンを伝え、ユーザーとの間に新たな関係性を生み出すことを目指します。

ただ単に商品情報を伝えるだけでなく、独自のブランドストーリーを伝えることで、ユーザーにブランドに対して親近感を感じさせ、より深い関係性を築くベース作りが実現できます。

 

【ブランドイメージを高めるTDA広告活用方法②】ブランディング観点でビジュアル要素には一貫性を持たせる

 

続いて2つ目は、ブランディング観点でビジュアル要素には一貫性を持たせることです。

 

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告は、ディスプレイ広告のため、広告バナーのクリエイティブを通じて伝わる「色味」や「フォント」や「ロゴ」などのビジュアル構成要素は、ブランディング観点で、ブランドイメージに直結する非常に重要な部分です。

このビジュアル構成要素に一貫性があると、アイキャッチ的に連想・認識がしやすくなるため、ブランド認知度を高める効果が期待できます。

 

また、広告のバナークリエイティブだけでなく、店舗の看板やデザイン、商品サムネイルのデザイン等にもその一貫性が反映されていると、ブランディング観点ではより望ましいと言えます。

ユーザーからの愛着や信頼を醸成していくためにも、しっかりと取り組んでいくべきポイントです。

 

【ブランドイメージを高めるTDA広告活用方法③】ブランドへのエンゲージメント向上を促進させる

 

続いて3つ目は、ブランドへのエンゲージメント向上を促進させることです。

 

自社ブランドのイメージを高めるためには、ユーザーのエンゲージメントを向上させるための取り組みも非常に重要です。

せっかくTDA(ターゲティングディスプレイ)広告を運用するのであれば、広告を通じた認知獲得だけでなく、ユーザーが積極的に自社のブランドと関われる機会に繋げていく努力が大切です。

 

一例としては、R-SNSのLINE公式アカウントやInstagramアカウント、 Facebookアカウントを通じた接点の構築などは良い在り方のひとつかもしれません。

それによって、ユーザーとブランドとの間で接触頻度が増え、時間の経過とともにブランドが身近な存在に感じるようになり、エンゲージメントが高まっていく可能性が期待できます。

 

楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告経由での売上アップのポイント

 

続いては、楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告経由での売上アップのポイントについて、ここでは以下の3つについて解説していきます。

【TDA広告経由での売上アップのポイント①】ターゲティング(セグメント設定)の精度向上
【TDA広告経由での売上アップのポイント②】魅力的な広告バナーの制作
【TDA広告経由での売上アップのポイント③】リターゲティング機能の効果的な活用

 

【TDA広告経由での売上アップのポイント①】ターゲティング(セグメント設定)の精度向上

 

まず1つ目は、ターゲティング(セグメント設定)の精度向上です。

 

前述の通り、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の持つ他の運用型広告との最も大きな違いは、楽天市場上の膨大なユーザーデータを活用したターゲティング設定機能の存在です。

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告経由では、楽天市場内の膨大な過去のユーザー行動履歴をもとに、自店舗商品に対して興味関心の高いユーザーをマッチングすることが可能になっています。

また、来訪履歴アリの未購入のユーザーへのリターゲティング配信も可能で、セグメントや設定を分けて複数のキャンペーンを同時に走らせることもできるようになっています。

 

そのため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告で好結果を出すためには、ターゲティング(セグメント設定)の精度向上は必須要件なのです。

 

【TDA広告経由での売上アップのポイント②】魅力的な広告バナーの制作

 

続いて2つ目は、魅力的な広告バナーの制作です。

 

ディスプレイ広告における広告バナーのデザインや訴求内容は、購入を左右する非常に重要な要素です。

TDA(ターゲティングディスプレイ)広告もディスプレイ広告のため、同様のことが言えます。

 

そのため、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の運用を成功に導くためには、優れた広告企画と広告バナーが必要です。

 

魅力的な広告バナー制作のためのおすすめの取り組み方は、うまくいっている競合や有名店が行っている取り組みを参考にする方法が挙げられます。

楽天市場内での情報収集のほか、担当の楽天ECCさんにお願いすれば、競合の広告バナーを抜粋してサンプルとして情報提供してもらえるケースもあるため、積極的に相談してみるのもおすすめです。

また併せて、複数のキャンペーンを同時に走らせてのABテストの活用も、ユーザーのデザインに対するリアルな反応が確認できるためおすすめです。

 

【TDA広告経由での売上アップのポイント③】リターゲティング機能の効果的な活用

 

続いて3つ目は、リターゲティング機能の効果的な活用です。

 

こちらも前述の通り、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告には、一度は自店舗へ来訪したが購入には至らなかったユーザーに対して再アプローチすることが可能である、リターゲティング配信という機能が備わっています。

これは、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告が持つ非常に強力な機能です。

 

効果的な配信方法としては、前回の来訪時よりも、さらに強力なオファーをセットしての再アプローチで購入を促す方法です。

成果の出やすい配信パターンが見つかれば、それは過去に購入歴のある休眠ユーザーの掘り起こし等に転用できることも同時に意味します。

そういった観点からも、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告の運用面において、リターゲティング機能の効果的な活用は非常に重要度が高いポイントであると言えます。

 

楽天市場のTDAエクスパンション広告(TDA-EXP)とは?

 

楽天市場のTDAエクスパンション広告(TDA-EXP/ターゲティングディスプレイエクスパンション広告)は、2023年11月に既存のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告の派生でRMSの広告プロモーションメニューに登場した、比較的新しいタイプの楽天市場の運用型広告です。

従来の運用型広告との違いは、楽天グループサービス外のメディアで配信できる広告である点が挙げられます。

 

2024年5月に登場したRPPエクスパンション広告(RPP-EXP)も同様に、楽天グループサービス外のメディアで配信できる広告であり、新たなプロモーション効果が期待できる新広告が近年続々と誕生しています。

すでに出店歴が長いなど、楽天市場内である程度の販売シェアを獲得できている店舗でも、TDAエクスパンション広告(TDA-EXP/ターゲティングディスプレイエクスパンション広告)を活用することで、楽天市場外の新たなユーザー層へのアプローチが可能になり、今後のさらなる事業拡大が期待できます。

 

TDAエクスパンション広告(TDA-EXP)で楽天市場外に広告を出す重要性とは?

 

【補足】
※2024年5月7日(火)に、RPPエクスパンション広告(RPP-EXP)も楽天市場外へ配信可能な広告としてリリース済み
※本記事執筆の2024年9月12日時点では、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告でも楽天市場外配信機能が実装済み

 

楽天RPP広告やクーポンアドバンス広告、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告といった従来の広告では、楽天グループサービス内のユーザー向けにしか、自店舗の商品をこれまではアプローチできませんでした。

しかし、TDAエクスパンション広告(TDA-EXP/ターゲティングディスプレイエクスパンション広告)を活用することで、楽天グループサービス外にいるユーザー層にも広告が表示が可能になり、これまでアプローチできなかった層までプロモーションエリアを広げることができるようになりました。

 

また、いかに楽天経済圏のコアユーザーであっても、楽天経済圏への滞在は生活上の限られた一部の時間だけであると考えられ、それ以外の時間は、楽天経済圏外に生息している可能性が極めて高いです。

そのため、配信できる範囲が楽天グループサービス外まで広がることで、楽天市場広告の広告効果のさらなる向上が期待できます。

 

楽天市場のTDAエクスパンション広告(TDA-EXP)の運用メリット

 

続いては、楽天市場のTDAエクスパンション広告(TDA-EXP)の運用メリットについて、ここでは以下の3つについて解説していきます。

【TDAエクスパンションの運用メリット①】ブランドや商品の認知向上が期待できる
【TDAエクスパンションの運用メリット②】広告運用リソースが軽減できる
【TDAエクスパンションの運用メリット③】TDA広告よりも場合によってはROASが最適化しやすい

 

【TDAエクスパンションの運用メリット①】ブランドや商品の認知向上が期待できる

 

まず1つ目は、ブランドや商品の認知向上が期待できる点です。

 

TDAエクスパンション広告(TDA-EXP/ターゲティングディスプレイエクスパンション広告)は、楽天グループサービス外で広告を配信できることで、これまで以上に、自社ブランドや自社商品、自店舗の認知度アップ、新規ユーザー獲得などへの期待が高まります。

現状では、Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)などを運営するMeta社のメディアへの広告配信が可能になっています。

SNSを通じたマーケティングの重要性が高まっているこの時代に、Meta社のメディアを通じての広告展開が可能な点は非常にポジティブな要素です。

 

【TDAエクスパンションの運用メリット②】広告運用リソースが軽減できる

 

続いて2つ目は、広告運用リソースが軽減できる点です。

 

TDAエクスパンション広告(TDA-EXP/ターゲティングディスプレイエクスパンション広告)は、キャンペーン作成や入稿などの手間は一切かからず、自動的にキャンペーンが設定される仕組みを採用しているため、リソースの限られた環境下でも非常に楽に運用できるのが特徴です。

また、TDAエクスパンション広告(TDA-EXP/ターゲティングディスプレイエクスパンション広告)を展開する舞台となる、Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)などのMeta社の運営メディアでは、高度な機械学習技術に基づいて、各ユーザーごとに最適化された広告が自動的に配信される仕組みになっています。

 

【TDAエクスパンションの運用メリット③】TDA(ターゲティングディスプレイ)広告よりも場合によってはROASが最適化しやすい

 

続いて3つ目は、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告よりも場合によってはROASが最適化しやすい点です。

 

TDAエクスパンション広告(TDA-EXP/ターゲティングディスプレイエクスパンション広告)は、日予算や配信先の対象などを自動的に調整することで、ユーザーごとに最適化された広告配信が実現でき、コスパの良い広告運用の推進が可能です。

 

キャンペーンで設定可能なターゲティングは、

・ユーザー最適化配信
・リーチ重視配信
・リターゲティング重視配信

上記の3点から選択が可能になっています。

近年の楽天市場の運用型広告は、リリース後の機能改善で新機能等がアップデートされることが多いため、今後の益々の発展にも期待がもてます。

 

【補足】楽天市場内のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告以外の運用型広告について

 

楽天市場には、TDA(ターゲティングディスプレイ)広告以外にも沢山の運用型広告が存在します。

楽天市場内のその他の運用型広告について、参考までにぜひこちらもチェックしてください。

 

楽天RPP広告(検索連動型広告)

 

 

楽天CPA広告(効果保証型広告)

 

 

楽天クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)

 

 

RPPエクスパンション(RPP-EXP)

 

 

TDAエクスパンション(TDA-EXP)

 

 

【まとめ】TDA広告とは?TDAの設定方法や運用のコツを紹介|楽天市場広告解説

 

近年、楽天市場には多くの運用型広告が登場しており、その中身をキャッチアップするだけでも大変な時代です。

しかし、それらを理解して、且つ、自店舗にあった広告の種類や運用の仕方が見つかれば、市場で勝ち抜いていくための大きな武器になることも事実です。

 

今後もらく部では、日本全国の楽天市場ビジネスに従事されていらっしゃる皆さまのお役に立つ情報をお届けしていきます。

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以上、

 

TDA広告とは?TDAの設定方法や運用のコツを紹介|楽天市場広告解説

 

と題しまして、楽天市場内の運用型広告であるTDA(ターゲティングディスプレイ)広告について、楽天市場専門ECコンサルタントの見地から解説させていただきました。

コメント

  1. […] […]

  2. […] 【2024年最新】楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告とは?設定方法や運用のコツを詳細に解説 こんにちは、楽天市場専門ECコンサルタントです。楽天市場の運用型広告は、楽 […]

  3. […] 【2024年最新】楽天市場のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告とは?設定方法や運用のコツを詳細に解説 こんにちは、楽天市場専門ECコンサルタントです。楽天市場の運用型広告は、楽 […]

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